アトルの渡辺紳二郎社長は8日、日刊薬業の電話取材に応じ、豪雨で被災し現在機能不全になっている熊本県人吉市の人吉支店について、営業機能を残し配送は鹿児島県霧島市にある物流センター「南九州ALC」から直接得意先に届ける方法に改める考えを示した。
人吉支店は765アイテムを常時備える医薬品倉庫を持ち、被災前は支店から人吉市内などの得意先に配送していた。しかし熊本県南部での豪雨による球磨川の氾濫で医薬品倉庫が浸水したため、現在は南九州ALCから直接運んでいる。
渡辺氏は「ALCから運んでも何も問題が起きていない」と述べ、支店の復旧後は営業機能のみを残す建屋にする考えを示した。すでに南九州ALCからの配送に切り替えた宮崎県えびの市で得意先から品ぞろえが豊富と評価されており、渡辺氏は切り替えに自信を示した。