日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は10日、能登半島地震の被災地に、OTC医薬品や衛生用品など計31品目、約2万個の支援物資を提供した。計728箱の「薬箱」を作成するため、同日、石川県内の倉庫で仕分け作業を行った。今後、364避難所に2箱ずつ届ける。
支援物資は、解熱鎮痛薬や総合感冒薬、胃腸薬などのOTC薬のほか、絆創膏、ウェットティッシュ、マスクなどの衛生用品、新型コロナウイルス抗原検査キットも含む。10日に石川県野々市市内の物流倉庫に到着し、石川県薬剤師会や厚生労働省職員、JACDS会員の計17人で仕分け作業を行った。5日までに把握できた全364避難所に2箱ずつ配る想定で、計728箱の薬箱を準備した。
●薬箱に相談窓口を記載
薬箱には、JACDS石川県支部名で、県内でドラッグストアや薬局を展開するコメヤ薬局の2店舗の連絡先と応対可能時間を記載。薬剤師ら有資格者が避難所に不在の際の相談対応に当たる。
●ボランティア募集へ
JACDSは今後、薬剤師と医薬品登録販売者のボランティアを募り、避難所に有資格者が「薬箱」を直接届ける準備を進める。募集規模は厚労省や石川県薬と調整し、数日中に確定する見込み。【PHARMACY NEWSBREAK】