参天製薬は11日、能登半島地震で被災した能登工場(石川県宝達志水町)について、全面再開は4月以降になるとの見通しを示した。同社は先月、3月中に工場を全面再開すると発表していたが、ユニットドーズ(1回使い切り)製品の一部製造工程の復旧作業で不具合を確認。当初の予定より復旧に時間がかかる見通しで、一部製造ラインの稼働は4月以降になる見通しだ。
●新たに2製品を限定出荷に
このため、同社は11日から、春季カタル治療剤「パピロックミニ点眼液0.1%」と、角結膜上皮障害治療用点眼剤「ヒアレインミニ点眼液0.1%/0.3%」を限定出荷の対象に追加した。既に限定出荷となっている「コソプトミニ配合点眼液」と「タプロスミニ点眼液0.0015%」の限定出荷も引き続き実施している。