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能登地震の復旧対応「頭の下がる思い」  懇親会で卸連・宮田会長【無料公開】

2024/2/1 22:15

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挨拶する宮田会長=1日、都内

 日本医薬品卸売業連合会と日本薬業政治連盟は1日、叙勲・褒章や薬事功労者厚生労働大臣表彰を受けた関係者の祝賀会・懇親会を都内で開いた。冒頭、挨拶した卸連の宮田浩美会長は、能登半島地震への対応について、「地震直後から被災状況の確認や復旧対応を開始し、自らも被災しているにもかかわらず出社した会員会社の社員の皆さまには本当に頭の下がる思いだ」と謝意を表明。卸連としても、被災地で必要な医薬品の優先供給を製薬企業に対して要請したほか、卸各社の車両へのガソリンの優先給油を求めるなど対応を進めてきたことを紹介した。

 さらに、今年は薬価改定を含むトリプル改定などへの対応が必要な変化の年だと言及。卸としてもコンプライアンスの徹底をはじめ、従来の古い商習慣を変えていく必要に迫られているとした上で、「その一丁目一番地となるのが流通改善ガイドライン。総価取引を是正し、単品単価交渉を徹底するなど流通当事者としての自覚を持って取り組む所存だ」と述べた。

●MPへの医薬品供給に謝意  日薬・山本会長

 日本薬剤師会の山本信夫会長は、能登半島地震への対応でモバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車両、MP)が活動していることに触れた上で、「(被災地で処方する)薬は大丈夫だろうかと気にしていたが、現地からは卸の方が大変な中で薬を配送してくれたと聞いている。われわれも安心して薬を処方できたという点で大変感謝している」と評価。薬剤師の職務も卸の支えがあって成り立つものだと謝意を示した。

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